40歳を過ぎて突然古代史に興味を持ったとき、手あたり次第に読んだ中で、とてもわかりやすかった入門書をご紹介します。
知られざる縄文ライフ/譽田亜紀子
リンク
譽田亜紀子さんの「知られざる」シリーズ。ゆるっとしたイラストでなんとなく雰囲気が伝わってくる、そんなど素人向けの入門書です。
こんなことがわかる!
読了前に抱いていた次のような疑問点が氷解しました。もちろんこれら以外の情報も満載です。
- 「縄文」の名付け親は日本人でなく大森貝塚を発見したエドワード・S・モース
- 植物繊維で作った糸で編み物(編布編)をしていた
- 土偶から髪を結ったり、櫛を挿したりしていたことが推測できる
- 犬を狩の相棒にしていた
- 広範囲で交易していた(黒曜石・ヒスイ・サヌカイトなど)
- 5体の土偶(縄文の女神・縄文ビーナス・仮面の女神・合掌土偶・中空土偶)が国宝に指定されている

マンモス
想像以上に芸術的な作品を製作していたことに驚きました。縄文の女神と火焔型土器は、いつか現物を見てみたいものです。また、このような縄文文化の美の発見経緯もコラムとして触れられています。
知られざる弥生ライフ/譽田亜紀子
リンク
「知られざる」シリーズの弥生版です。
こんなことがわかる!
読了前に抱いていた次のような疑問点が氷解しました。もちろんこれら以外の情報も満載です。
- 環濠集落の特徴(濠・逆茂木・乱杭など)
- 土器や銅鐸に絵を描いていた(シカ、狩り、人、高床式倉庫、鳥など)
- 北海道には弥生時代がなく、続縄文時代があった(水田稲作を行わなかった)
- 沖縄には弥生時代がなく、貝塚時代があった(水田稲作を行わなかった)

マンモス
弥生時代の絵が素朴な線描でとっても可愛いのです。現代人が描こうとしても描けないのではないでしょうか。その他にも、続縄文時代の黒曜石偶や銛、貝塚時代の貝のアクセサリーなど可愛い出土品がたくさん紹介されています。
知られざる古墳ライフ/譽田亜紀子
リンク
「知られざる」シリーズの弥生版です。
こんなことがわかる!
読了前に抱いていた次のような疑問点が氷解しました。もちろんこれら以外の情報も満載です。
- ざっくりとヤマト王権について
- 陵と古墳の違いとは
- 古墳人のヘアスタイル(身分が高いと下げ美豆良、一般人は上げ美豆良、女性は島田髷)
- 埴輪いろいろ(円筒埴輪、形象埴輪、人物埴輪、動物埴輪)
- 古墳のつくり方、古墳いろいろ(前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳、八角墳、帆立貝型古墳)

マンモス
かわいい埴輪やキラキラの副葬品の写真や解説が盛沢山です。事前に読んでから博物館で鑑賞すると楽しさが倍増します。また、全国各地の見に行ける古墳リストも掲載されていて、意外と身近に古墳があることが実感できました。
かわいい古代/譽田亜紀子
リンク
譽田譽田亜紀子さんによる、古代のとにかくかわいい遺物を集めた写真集・エッセイ集です。

マンモス
難しいことは考えずに、とにかくかわいいお気に入りを探すべくページをめくりました。68ページのヒツジにしか見えない動物が気になって仕方がありません。いつか本物を見に行きたいものです。
コメント